2021.05.16
食事ができる入れ歯が欲しい!|すみれ日記帳
column
20代男性Kさまのケース
《来院理由》
虫歯で歯がボロボロになってしまった。一日で入れ歯にしたい。
《治療内容》
ボロボロになった歯の頭の部分を削合して、しっかりしている歯にバネをかけて部分入れ歯を作成した。
グラグラで膿が出ている歯は抜歯した。
《コメント》
重度の虫歯が多数あり、かみ合う場所がほとんどなく、お食事も大変そうでした。
しかし、根の部分はしっかりしていて、グラグラしていない歯がほとんどでした。
このような歯は、根の治療をしてかぶせる治療も可能です。
しかし、根の治療は時間がかかります。
全部の根の治療が終了するのは1年後ぐらいになるかもしれません。
その間まともに噛めない状態が続くのは本当につらいと思います。
そこでKさまには、
ボロボロの歯の頭の部分を削合して、根を残したまま入れ歯を装着することを提案しました。
まずは即日で、見た目もきれいでしっかり噛める入れ歯を作ります。
その際自分の歯の根を残しておけば、
自分の歯を復活させて、
ゆくゆくはご自身の歯をメインにして食事することできます。
入れ歯のほうは、根の治療やかぶせ物の治療の進み具合に合わせてを修理・調整していくことが可能です。
Kさまの場合、膿が出ていてグラグラしている歯は保存不可能と判断して抜歯しましたが、
必ずしも、入れ歯にするために全部抜歯しなくてはいけないわけではありません。
当院では治療方針はあくまでもご提案であり、患者様のご意見を尊重して十分にご相談してから、
抜歯するしない、入れ歯の設計などを決定しております。
Kさまは完成した入れ歯を装着して、久しぶりに噛むことができるようになり、
マスクで隠していた口元も20代の若者らしい笑顔になりました。
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