2021.05.16
食事ができる入れ歯が欲しい!|すみれ日記帳
column
70代女性 S様のケース
《来院理由》
40年ほど前に自費で入れ歯を作り永年愛用していたが、
下の入れ歯を紛失してしまい困っているところ、
娘さんが当院をインターネットでみつけて受診を勧めてくれた。
上の入れ歯もすぐに落ちるので、この際だから上下で作りたい。
《治療内容》
歯茎は腫れもなく健康。
上下の型どりを行い、総入れ歯を作成した。
《コメント》
40年前に自費で作った総入れ歯は金属床でした。
金属床の利点は上あごを覆う部分を薄くすることができることですが、
金属部分は継ぎ足しができないため長い間使っていると、
あごに合わなくなり、外れやすくなることが欠点です。
S様も、合わなくなってきても自費の高額な入れ歯だったこともあり、
安定剤を駆使して何とか使っていたようです。
当院ではあごの形の変化に応じて修理しやすい、
プラスチック製の入れ歯を最初にご案内しています。
どうしても厚みが許容できない場合は金属床に変更できますが、
現在のところ、金属床に変更した事例はありません。
S様は以前の金属床の入れ歯に比べると厚みが多少気にはなるものの、
許容範囲だったので慣れそうだし、
何よりもフィットして外れにくい入れ歯は心地よいと言っていただきました。
ちなみに、プラスチック製の入れ歯はピンク色なので
カラオケなどで口を大きく開けた時も
金属床の入れ歯よりも見た目が自然というメリットもあります。
access
神田駅から徒歩5分