2020.05.25
長年愛用の入れ歯を紛失|すみれ日記帳
column
40代男性 T様のケース
《来院理由》
10年ぐらい前から歯周病治療を受けてきたが、なかなか改善しない。
口臭もひどくなってきた気がする。
しばらくグラグラの歯は固定してもらっていたが、取れてしまったので、
覚悟を決めて入れ歯にすることにした。
《治療内容》
グラグラの歯はすぐに取れそうなほど揺れていました。
さらには下の歯に押し上げられてかなり出っ歯になっていました。
これ以上の保存は困難であるため、抜歯を決断しました。
幸い、奥歯と犬歯はしっかりしていたので、針金のバネをかけることにしました。
試適の段階で前歯の位置、出具合、バランスをご自身に鏡で見て確認していただきました。
入れ歯を入れることによって、前歯は正しい位置に収まり、唇の形も自然になりました。
《コメント》
グラグラの歯は管理が難しく、ほとんどの場合が細菌感染しています。
T様の前歯も長年の歯周病治療にもかかわらず歯石が除去しきれなかったようで、
感染を起こし、進行ていたと思われます。
これが口臭の原因になっていたようです。
近年は口腔内に歯周病による細菌感染があると、
全身の病気の原因になる可能性も指摘されております。
自分の歯をできるだけ抜かないで残すという方針はとても重要ですが、
時には決断して抜いたほうが良い場合もあります。
お帰りの際T様は
『自分の歯みたい、以前の顔に戻ったみたい。
思い切って抜歯して入れ歯にして本当に良かった!』とおっしゃってくださいました。
当院では作り物っぽくない、より自然に見える入れ歯を目標にしております。
そのためには仮の調整入れ歯のステップでしっかり時間をとり、
患者様のお話を丁寧にお聞きするように心がけておりま。
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